矯正歯科について

今月の患者さん

本格矯正から治療を開始した患者さん。

上顎前歯部に重度の叢生(がたつき)があり、上下の前歯が重なっていません。(切端咬合・開口傾向)

また、上顎前歯は1mm、下顎前歯は4mm前突しています。

奥歯のかみ合わせですが、右側は交叉咬合で逆被蓋になっています。

上顎歯列の側方拡大を行いながら、上顎前歯の叢生(がたつき)の改善と下顎前歯の後退を目的として、小臼歯抜歯での治療を開始しました。

マルチブラケット 動的治療期間 2年7か月  調整回数18回

調整回数は少なく終了できましたが、来院間隔は1~3か月でしたのでその分、長くなりました。





















 

今月の患者さん

小児矯正から始められた患者さんです。

前歯のがたつきを気にされ来院。

永久歯の生え変わる為のスペース不足による前歯部の叢生(がたつき)と上下顎前突(上下の歯が前方に強く傾斜している)、上下の歯が接触していない開口状態でした。

将来的には、さらに八重歯になることが予想できます。

叢生量が大きく、上顎前歯の前方傾斜度も大きいことから、永久歯に生え変わってからの本格矯正では、小臼歯の抜歯治療になる可能性が高いです。(前歯を後ろに下げることで前歯の傾斜角度が良好になります。)

小児矯正では、叢生がこれ以上強くならないようにスペースを作って生え変わりを待ちます。

小児矯正中に完全に歯並び(がたつきや前歯の角度)が良くなる事はありませんが、がたつきを減らしておく事で、本格矯正に移った時に、いろいろな面で治療が有利になります。

13歳ごろ(永久歯が全部生えて)から、本格矯正で仕上げました。

無理な非抜歯治療は選択せず、小臼歯抜歯での治療を行なっています。

マルチブラケット 動的治療期間 2年5か月  調整回数26回

結果、上下前歯を後ろ(舌側)に下げることで口元が前に出るのを防ぎ、前歯の前方傾斜度も良くなりました。











 











 

 

今月の患者さん

ガタガタの歯並びと食べ物が咬み切れないことを理由に矯正治療を決断されました。

上顎前歯の強い叢生(がたつき)と、前歯部開口状態でした。

治そうという意識が強い方でしたので、顎間ゴムの協力も良かったです。

治療期間が平均よりやや短く2年2か月でした。

治療前、開口で舌癖の強い方は一般的に後戻りしやすいのですが、

装置撤去後1年10か月経過していますが安定しています。

マルチブラケット 動的治療期間 2年2か月 調整回数22回

口元、エステティックラインも下唇が下がり、良くなっています。





















 

今月の患者さん

前歯の生え変わりの時期(小学校低学年)、前歯のがたつきを気にされ、小児矯正から始められた患者さんです。

永久歯の生え変わる為のスペース不足により、前歯部の叢生(がたつき)と八重歯になることが予想できます。

更に、下顎右側第一大臼歯が前方の乳臼歯に引っ掛かり、生えてこれず止まっています。

叢生(がたつき)が強い場合、小児矯正を始めても完全にがたつきが無くなる事はありませんが、がたつきを減らしておく事で、本格矯正に移った時に、いろいろな面で治療が有利になります。

この方も、小児矯正から治療を始め、本格矯正で仕上げました。

無理な非抜歯治療は選択せず、小臼歯抜歯での治療を行いました。

マルチブラケット 動的治療期間 2年9か月 調整回数18回

治療前より前歯の前方傾斜度が良好な状態で治療を終了できました。

非抜歯で治療していた場合、前歯の前方傾斜は強いままで平均より3~4mm前突した仕上がりになっていたと思われます。











 











 

 

今月の患者さん

上下顎前歯の叢生(がたつき)と上顎歯列の正中が顔面正中より極端に左側にずれている事を気にされ、治療を決断されました。

上顎左側犬歯が頬側に飛び出ているため、正中が1歯分(5mm)、左側にずれています。

さらに、上下顎左側奥歯(第二大臼歯)が鋏状咬合で全く咬んでいません。

叢生の改善と、ずれている上顎正中を右側に移動させるため、小臼歯抜歯での治療を開始しました。

左右の歯の大きさの違いがある分は、治療後も僅かなズレとして残ります。

来院間隔が平均1カ月毎でしたが、調整回数は36回と少し多めでした。

左側の奥歯(第二大臼歯)の鋏状咬合の改善に時間を費やしました。

マルチブラケット 動的治療期間 2年10か月 調整回数36回

歯並びの左右非対称な状態が改善され満足されていましたので本当に良かったと思います。





















 

今月の患者さん

小児矯正から始められた受け口傾向の患者さんです。

前歯が反対咬合で、永久歯の萌出スペース不足による上顎前歯部の叢生(がたつき)が予測できる患者さん。

骨格的に、上顎と比べ下顎が大きく、成長によっては外科手術になる可能性もありましたが、

外科手術はせず、矯正治療のみで咬み合わせを改善しています。

小児矯正で、前歯部の被蓋(重なり)の改善まで治療を行い、下顎の成長を観察した後に、

永久歯列から、マルチブラケット装置により非抜歯にて配列しました。

来院間隔1.5カ月でしたが、平均より短く治療を終えることが出来ました。

マルチブラケット 動的治療期間 2年1か月 調整回数14回











 











 

 

今月の患者さん

受け口を気にされていた患者さんです。

何か所かの医院で相談されたそうですが、矯正単独の治療では難しいと説明をうけています。

検査した結果、下顎が上顎に対して著しく大きい骨格性の下顎前突症でした。

下顎骨と上顎骨とのバランスを考えると、下顎を後退させる外科手術が必要でしたので、

外科手術前提での矯正治療を行うことにしました。

術前矯正を行なった後、手術を行い、術後矯正を経て、動的治療を終了します。

治療後、顎顔面のバランスがとれるので、口腔周囲やエステティックラインも良好になりました。

手術ということで不安はあったと思われますが、治療結果に満足されていたので本当に良かったです。





















 

今月の患者さん

上の前歯の叢生(がたつき)を気にされていたということで治療を決断されました。

上顎の叢生(がたつき)量は少なめ。下顎の叢生(がたつき)はほとんどありません。

上顎前歯のみ前突でしたので、下顎は抜歯せず、上顎のみの抜歯治療となりました。

患者さんの相談で時々、「抜歯すると口が下がり過ぎると他で説明を聞いた。」とおっしゃる方がおられますが適正な位置まで下げるだけですので、下げ過ぎることはありません。

この方は治療前から口唇の前後的位置は良く前突感はありませんので、口唇の位置は現状維持で治療しました。

マルチブラケット 動的治療期間 2年5か月 調整回数22回

治療前後の口唇の位置、口元の状態はほとんど変えずに治療を終了しています。





















 

今月の患者さん

上下顎前突および前歯部に叢生(がたつき)がある患者さんです。

小児矯正で歯列の拡大を行った後、マルチブラケット装置での動的治療を開始しました。

口唇前突傾向改善のため、抜歯スペースを利用して治療しました。

抜歯スペースの方向に歯牙を移動させるため、前歯を前方傾斜させずに配列しています。

もし非抜歯で治療していたとしたら、また違った結果になっていたでしょう。

マルチブラケット装置での動的治療期間 2年4か月でした。











 











 

 

今月の患者さん

この患者さんは、前歯部のがたつきと出っ歯感を治したいということでした。

前歯叢生、上下前歯の前方傾斜がつよい上下顎前突ですので口唇が閉じにくい状態でした。

非抜歯で治療した場合、更に前歯は前方傾斜しますので口唇の位置も更に前方に飛び出します。

口唇の前突感をなくし、エステティックラインも改善を目的に上下顎小臼歯の抜歯治療を行いました。

治療期間は、2年9か月です。平均より3か月ほど長めでした。

歯並びだけでなく、口唇(エステティックライン)の状態も良くなりましたね。。