矯正歯科について

今月の患者さん

小学校2年生から治療の患者さんです。

写真からは将来、永久歯の前歯が、がたついて生えてくることが予想できないと思いますが、

『大人の歯の生え変わりのスペースが足りない』と、他院で指摘され、来院されました。

レントゲンにより、後続永久歯の大きさから、上下顎ともスペース不足のため、叢生、八重歯になることが予測できます。

下顎の正中も右側に2.5mmずれています。

小児矯正で、永久歯の萌出スペースを増やして叢生量(がたつき量)を減らしてから、仕上げは、本格矯正(中学1~2年生頃からスタート)に移行してから行いました。

小児治療後の本格矯正でしたが、下顎正中の右側への大きなずれがありましたので、抜歯スペースで叢生と正中のずれを改善しました。

マルチブラケット 動的治療期間 2年6か月

口元、エステティックラインも良好です。











 











 

 

今月の患者さん

前歯の生え変わりの時期(小学校低学年)、他院で歯並びを指摘されたということで来院されました。

永久歯萌出スペース不足は軽度でしたが、上の前歯は前方(唇側)に強く傾斜、下の前歯は内側(舌側)に強く傾斜しており、前歯の咬み合わせは深く過蓋咬合です。

小児矯正で、過蓋咬合と叢生(がたつき)が初診時よりもひどくならない様に、下顎の成長促進と永久歯の萌出スペース確保を行いました。

永久歯が全て生えて(永久歯列完成)から本格矯正の治療になります。(中学1~2年生頃)

叢生量(がたつき量)と前歯の深い咬み合わせを減少させる事により抑制されていた下顎の前方への成長がありました。

小児治療後の本格矯正は、患者さんの希望もありましたので、非抜歯での治療となりました。

来院間隔は1~2カ月毎でしたので、治療期間が平均より長めです。

マルチブラケット 動的治療期間 3年0か月

がたつき(叢生)少ない状態からの非抜歯治療ですので、口唇の大きな変化はありませんが、

下顎が成長した分は良くなったように見えます。





















 

今月の患者さん

前歯の生え変わりの時期(小学校低学年)、前歯のがたつきを気にされ、小児矯正から始められた患者さんです。

永久歯の生え変わる為のスペース不足により、前歯部の叢生(がたつき)と八重歯になることが予想できます。

更に、下顎右側第一大臼歯が前方の乳臼歯に引っ掛かり、生えてこれず止まっています。

叢生(がたつき)が強い場合、小児矯正を始めても完全にがたつきが無くなる事はありませんが、がたつきを減らしておく事で、本格矯正に移った時に、いろいろな面で治療が有利になります。

この方も、小児矯正から治療を始め、本格矯正で仕上げました。

無理な非抜歯治療は選択せず、小臼歯抜歯での治療を行いました。

マルチブラケット 動的治療期間 2年9か月 調整回数18回

治療前より前歯の前方傾斜度が良好な状態で治療を終了できました。

非抜歯で治療していた場合、前歯の前方傾斜は強いままで平均より3~4mm前突した仕上がりになっていたと思われます。











 











 

 

今月の患者さん

小児矯正から始められた受け口傾向の患者さんです。

前歯が反対咬合で、永久歯の萌出スペース不足による上顎前歯部の叢生(がたつき)が予測できる患者さん。

骨格的に、上顎と比べ下顎が大きく、成長によっては外科手術になる可能性もありましたが、

外科手術はせず、矯正治療のみで咬み合わせを改善しています。

小児矯正で、前歯部の被蓋(重なり)の改善まで治療を行い、下顎の成長を観察した後に、

永久歯列から、マルチブラケット装置により非抜歯にて配列しました。

来院間隔1.5カ月でしたが、平均より短く治療を終えることが出来ました。

マルチブラケット 動的治療期間 2年1か月 調整回数14回











 











 

 

今月の患者さん

前歯の生え変わりの7歳頃から小児矯正を始めた患者さんです。

前歯部は、受け口の咬み合わせで、重度のがたつき(叢生)が存在します。

永久歯に生え変わるスペース不足が顕著ですので、将来的に著しい叢生、八重歯になりやすい状態です。

小児矯正は、永久歯の生え変わるためのスペースを増加させ、がたつきを軽減させる事が目的です。

残ったがたつきは、全ての永久歯が生え変わってから、本格矯正(マルチブラケット装置での治療)で

改善しました。

マルチブラケットでの動的治療期間は、2年8か月でした。











 











 

 

今月の患者さん

受け口を気にされていた患者さんです。

何か所かの医院で相談されたそうですが、矯正単独の治療では難しいと説明をうけています。

検査した結果、下顎が上顎に対して著しく大きい骨格性の下顎前突症でした。

下顎骨と上顎骨とのバランスを考えると、下顎を後退させる外科手術が必要でしたので、

外科手術前提での矯正治療を行うことにしました。

術前矯正を行なった後、手術を行い、術後矯正を経て、動的治療を終了します。

治療後、顎顔面のバランスがとれるので、口腔周囲やエステティックラインも良好になりました。

手術ということで不安はあったと思われますが、治療結果に満足されていたので本当に良かったです。





















 

今月の患者さん

上下顎前突および前歯部に叢生(がたつき)がある患者さんです。

小児矯正で歯列の拡大を行った後、マルチブラケット装置での動的治療を開始しました。

口唇前突傾向改善のため、抜歯スペースを利用して治療しました。

抜歯スペースの方向に歯牙を移動させるため、前歯を前方傾斜させずに配列しています。

もし非抜歯で治療していたとしたら、また違った結果になっていたでしょう。

マルチブラケット装置での動的治療期間 2年4か月でした。











 











 

 

今月の患者さん

上下顎前歯部に重度の叢生(がたつき)がある患者さんです。

小児矯正で側方拡大してもスペースが足らないほどがたつきの強い場合、または小児矯正を始める時期が遅かった場合、将来的に無理に非抜歯で治療を続けると、前歯は前方に傾斜して並んでしまいますので上顎前突または上下顎前突のような仕上がりになってしまいます。

この患者さんは、小児矯正で1年ほど歯列の側方拡をしたのち、マルチブラケット装置での動的治療を開始しました。

早く終わりたいと言う意志が強く、歯ブラシ、顎間ゴムの協力もとても良かったです。

マルチブラケット装置での動的治療期間2年1か月でした。