お知らせ

今月の患者さん

小児矯正から始められた患者さんです。

前歯のがたつきを気にされ来院。

永久歯の生え変わる為のスペース不足による前歯部の叢生(がたつき)と上下顎前突(上下の歯が前方に強く傾斜している)、上下の歯が接触していない開口状態でした。

将来的には、さらに八重歯になることが予想できます。

叢生量が大きく、上顎前歯の前方傾斜度も大きいことから、永久歯に生え変わってからの本格矯正では、小臼歯の抜歯治療になる可能性が高いです。(前歯を後ろに下げることで前歯の傾斜角度が良好になります。)

小児矯正では、叢生がこれ以上強くならないようにスペースを作って生え変わりを待ちます。

小児矯正中に完全に歯並び(がたつきや前歯の角度)が良くなる事はありませんが、がたつきを減らしておく事で、本格矯正に移った時に、いろいろな面で治療が有利になります。

13歳ごろ(永久歯が全部生えて)から、本格矯正で仕上げました。

無理な非抜歯治療は選択せず、小臼歯抜歯での治療を行なっています。

マルチブラケット 動的治療期間 2年5か月  調整回数26回

結果、上下前歯を後ろ(舌側)に下げることで口元が前に出るのを防ぎ、前歯の前方傾斜度も良くなりました。











 











 

 

今月の患者さん

前歯の生え変わりの7歳頃から小児矯正を始められた受け口の患者さんです。

前歯が反対咬合で、上顎2番目に生えてくる永久歯(側方歯)の萌出スペース不足のため、上顎前歯部の叢生(がたつき)が予測できます。

受け口ですが、小児期では骨格的に上下顎のバランスは正常範囲内でした。

本格矯正前の12歳時の分析では、下顎の成長により上顎に対して下顎が少し大きく受け口傾向でしたが、軽度でしたので外科手術はせず、矯正治療のみで咬み合わせを改善しています。

 

小児矯正では、前歯部の被蓋(重なり)の改善まで治療を行い、下顎の成長を観察した後に、永久歯列から、マルチブラケット装置により非抜歯にて配列しました。

マルチブラケットでの動的治療期間は、2年6か月、調整回数は19回でした。